22/05/2017
ケンブリッジ大学英語検定機構では、Cambridge English: First(FCE)レベル(CEFRでB2)のスピーキングテスト会場を仮想した全方位撮影360度動画を作成し、スマートフォンを使って簡単に体験できるVR(バーチャルリアリティー)を利用した実験を世界数か国で実施し、その成果を英国のIATEFL2017や、日本のJALT-PanSIG2017で経過報告会を行いました。
実験のテーマはVRは「スピーキングテスト等の不安要素の軽減に役立つか?」
ご存知のように、ケンブリッジ英語検定のスピーキングはペア型の対面式テストです。特に昨今の学校では、日ごろグループワークやペアワークでスピーキングの練習をしているケースが多いと思われますが、初めて対面式のペアを組む相手のいるテストは慣れない環境でしょう。その不安や不慣れな状況を軽減する一つのスマートテクノロジーの活用として、実験ベースで行ってみました。
結果は、概ねポジティブなものでした。先にご紹介させて頂いた英作文の無料自動採点システムの‘Write & Improve'とともに、テクノロジーの日々の進化を再確認されていた様子です。
日・英の参加者ともに、眼前にいるスピーキング面接官や試験官、そしてペアを組むスペイン人のMariaさんとの会話をVRで体験するという新奇な試みに、「これは面白い」「使えそう」とのフィードバックを頂きました。
このように、ケンブリッジでは学びのためのアセスメントを推奨する立場から、学習者のモティベーションを高める取り組みを行っています。
Please keep an eye on Cambridge English!
詳しくはこちらをどうぞ
(下にスクロールしてPlayをクリックすると紹介動画にリンクします)
その他ケンブリッジが作成している360度動画:ヘルスケア(医療)関係者のための英語運用力テストOETより、スピーキングテスト(模擬面接、患者と医師のロールプレイ型面接)の様子がアップされています。