18/11/2021
2025年に行われる次のPISAによる教育システムの評価は、世界中の英語教育コミュニティにとって大きな変化をもたらすだろうと、英語評価の第一人者が語っています。ケンブリッジ大学英語検定機構のハナン・カリファ博士は、「主要な言語能力が調査対象となって世界的に有名なPISA調査に追加されたことを歓迎する」と述べました。この調査により学校レベルで必要とされる比較データが提供され、国の政策や戦略に実際に違いをもたらすことになります。
カリファ博士は、第18回教育の質に関する国際会議(オンライン、モロッコ)で、来るべきPISA調査におけるケンブリッジの役割について説明しました。
「次のPISA調査は、世界中の英語教育にとって大きな変化をもたらすでしょう。国の政策や教育戦略の策定に必要な最新のエビデンスが提供されることになります」とカリファ博士はコメントしています。また、「この国際的な調査の英語評価の部分を担当できることは、インパクト・リサーチにおける私たちの専門知識を活用して同プロジェクトに実際に変化をもたらす機会に与かることができるのは、大変光栄なことです」と続けました。
2025年の調査で使用される英語テストの開発面でOECDを支援しているケンブリッジ大学英語検定機構は、数十年にわたって言語教育の研究に携わってきました。機構は、言語学習と評価に関する専門知識を活用し英語に関する取組みの効果を測定していますが、これにより、政府が目的を追跡し、成果を測定し、政策決定を行うのに役立つインパクトリサーチの年間プログラムを提供することが可能になります。
カリファ博士は、「私たちは世界中の機関と密接に協力して、英語学習のポジティブな影響(インパクト)を測定しています。こうしたグローバルなレベルでこの種の評価が行われようとしていることは素晴らしいことだと思います」と述べました。
当イベントにおいてカリファ博士は、PISA(Programme for International Student Assessment)は、80カ国を対象とした世界最大の教育成果調査であり、15歳の生徒を評価するにあたり実生活に必要なスキルに焦点を当てていると説明しました。PISA2025の調査では、外国語評価が初めて盛り込まれ、英語が初回調査の対象外国語として評価されることになっています。
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【ご参考】
OECDのPISA2025(外国語)調査に関するサイトはこちらをクリック(英語ページへ)
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【英語版】
Cambridge English to support PISA Foreign Language Assessment
【日本語版】
ケンブリッジ大学英語検定機構、PISA外国語調査(FLA)でOECDをサポート