25/10/2017
英国で就業を希望する看護師および助産師の方に朗報です。このたび、医療従事者用に特別に開発された英語試験を活用できるようになりました。
海外でトレーニングを受けた看護師および助産師は英国で働くにあたり登録が必要ですが、2017年11月1日より、「看護師及び助産師協会<Nursing and Midwifery Council(NMC)>」は、登録の際求められる英語力の証明にOET(Occupational English Test)を正式に認定することになりました。
OETのCEO、Sujata Stead氏は次のように説明しています。
「OETは、他のテストとは別に、医療従事者のために設計されています。毎日医療従事者が遭遇するような、実際のコミュニケーションで見られるやり取りを活用しています」
「例えば、看護師用のスピーキングテストでは、典型的な看護のシーンでみられるやり取りのシナリオを使い、トレーニングを受けた試験官が患者や介護者役を務め、ロールプレイの相手役をすることで対面式で実際にコミュニケーションをすることで評価されます」
「スピーキングおよびライティングテストは12種類もの医療従事者ごとに異なっています。従って、看護師や助産師向けの試験の内容は理学療法士のものとは異なります」
OETは英国のケンブリッジ大学英語検定機構(ケンブリッジ大学の一部門)とオーストラリアのボックスヒル・インスティテュートによって共同運営されているテストです。すでにオーストラリア、ドバイ、ニュージーランド、シンガポール政府より認定された試験で、自国以外でトレーニングを受けた医療従事者の登録に広く使用されています。 オーストラリアでOETを受けたフィリピンの看護師Ma-Annjit Singhさんは、身近な医療英語の語彙を使ってテストを受けられたことが、将来の職場についての貴重な知識の獲得につながり自信が深まったといいます。 「OETで使用されたやり取りは、コミュニケーションのさまざまな方法を確認することができ、私は医療現場で何が期待されているのかを理解することができました」と話しています。
NMCに登録するために英語のテストを受ける必要がある英国以外でトレーニングを受けた看護師および助産師は、OETの英語4技能のそれぞれのテストでグレードB以上を取得する必要があります。
OET CEOのSujata Stead氏は、「規制当局(政府)および雇用者(病院等)は、OETで必要なレベルを達成した医療のプロフェッショナルたちであれば、医療現場で効果的にコミュニケーションできると自信を持って感じることができている」と結んでいます。
11月1日からのNMCによるOETに関する英語試験要件の詳細については、こちらを参照してください。
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OET(Occupational English Test)は、現在36カ国で原則毎月実施が可能です。詳しくはこちらをご覧ください。